発表者名 | タイトル | 要旨pdf |
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宇山 和輝 | ハードワイヤード制御論理のための除算器の構成と評価 | 123 KB PDF |
堂田 貴裕 | マルチコアプロセッサ上の並列プログラムの実行時間モデルに関する検討 | 124 KB PDF |
山崎 翔太 | ArduinoとProcessingを用いた組込みプログラミング実習の企画 | 266 KB PDF |
制御プログラムを論理回路化(ハードワイヤード化)することにより,処理 を高速化することができる.先行研究では演算命令に対応する演算器を論理合 成で自動生成していたが,小型化という観点の検討は充分でなかった.本研究 では,使用頻度に比して論理規模の大きい除算器(符号付32 bit) を対象として 演算回路の小型化について検討した.回復法・非回復法,高基数化などの選択 肢を検討した結果,Altera Cyclone V FPGA では基数4 の回復法で順序回路化 した場合が最もAT 積(性能/論理規模)が優れていた.論理合成した回路と 比べて,この回路の論理規模は48%,AT 積は142%であった.
今日のプロセッサではマルチコア・マルチスレッド化が進んでいる.一般に 並列化により計算時間を短縮できるが,並列度が高くなるとオーバーヘッドも 大きくなるため,最適な並列度を求めることは容易でない.本研究では,マル チコアプロセッサのための実行時間予測モデルを作成した.ベクトルのノルム 計算プログラムをIntel Core i7-860 で実行した場合の実行時間をモデル化した 結果,キャッシュ溢れやメモリバンド幅を考慮することにより,スレッド数1, 2, 4, 8 について誤差19%以下で実行時間を予測できた.この予測モデルを用いて (準) 最適スレッド数を予測した結果,その実行時間は(真の) 最適実行時間に対 して最大4.3%の増加にとどまった.
電気・電子情報工学系では,通信・信号処理の実例を学習する科目や,プロ グラミングで実践的な問題解決を行う科目が十分でない.そこで本研究では,2 年次の『プロジェクト研究』の1 テーマとして,センサを利用した組込みプログ ラミング実習を企画した.本実験テーマの目的は,情報通信コースの学生に対 して実践的システム構築を経験させることである.Arduino とProcessing で下 位レイヤを隠蔽することにより,低学年でも容易に実験を進めることができる. 本研究では加速度センサ・光センサ・Bluetooth モジュールを用いて,3 次元グ ラフィクスの噴水シミュレーションを行うデモンストレーションを作成した.