発表者名 | タイトル | |
---|---|---|
小竹徹 | CollbergのSoftware Watermarking法の実装と評価 | 76KB PDF |
小林尚大 | 3x+1予想検証回路の設計と評価 | 49KB PDF |
高橋翔 | 透過型走査電子顕微鏡の実時間収差補正システムの性能予測 | 68KB PDF |
丸山裕 | MD5計算回路Panchamの移植と改良 | 50KB PDF |
宮本雅人 | DES暗号のためのデータ依存回路設計と評価 | 96KB PDF |
電子透かしとは,ソフトウェアの中に著作権などの情報を密かに埋め込む手法である. CollbergとThomborsonは,プログラム実行時に動的領域にグラフを構築して情報を 埋め込む方法を提案した. 彼らは静的透かしより動的透かしのほうが秘匿性が高いと主張している. しかし,グラフを構成する情報を付加するため,プログラムサイズが大きくなる.
本研究の目的は,Collbergの考案した2つの手法とそれを応用した手法を実装し, プログラムサイズの増加と透かし埋め込み時間を定量的に評価することである.
L. Collatzは,任意の自然数nに対し,以下の式の操作を繰り返すと 必ず1になるという予想をたてた(3x+1予想).
しかし,3x+1予想は未解決である. そのためソフトウェアによる検証や,反例の探索が行われている. 現在までにn=3 ×253まで予想の成立が確認されている.
本研究ではField Programmable Gate Array (FPGA)を用いて, 3x+1予想を高速で計算させるための専用回路の設計と評価を行う.
電子顕微鏡は電子線で試料を照射し,電子レンズで結像させる装置である. 電子レンズには球面収差が残存するため,像にボケが生じる. 高分解能の電子顕微鏡を作成するには球面収差の補正が必須である.
動的ホローコーン照明による無収差結像法(生田2002)は,球面収差を 除去した位相像・振幅像を観察する手法である. 信号処理部で2次元画像に複素FFTをかけ,空間周波数を8の字状に抽出した後, 逆FFTを行うことで,無収差像を得ることが出来る.
本研究の目的は,生田の無収差結像法の信号処理部の性能を改善して, 収差補正システムの性能を見積もることである.
MD5は,任意の長さのメッセージから128ビットのメッセージダイジェストを 生成する関数である. MD5は,チェックサムやIPsecに応用することができる. MD5計算回路Panchamは,MD5を計算するGPLのIPコアである. PanchamはVerilogで書かれており,論理合成することで任意のハードウエアに 実装することができる. 本研究では,PanchamをVerilogからVHDLに移植し,さらに性能改良を行った. 移植後の回路は,オリジナルと同じくGPLとして公開予定である.
DES暗号は共通鍵暗号アルゴリズムの一つで,米国では政府標準の暗号化手法の 1つになっている.
一般に論理回路の入力が定数であれば,回路規模を削減し,動作速度を 向上させることができる. 生成された回路は入力データに依存するため``データ依存回路''と呼ばれる. データ依存回路では,入力データ毎に回路を生成する必要がある. そのため,再構成可能なLSIであるFPGAを利用して実装することが前提となる.
本研究の目的はDESアルゴリズムのデータ依存回路を設計し, 論理規模,動作速度を評価することである.